• 設計

  • 技術部 技術課

  • 細木 智実

  • 2017年入社 / 工学部建築都市環境学科卒

大学で土木を幅広く学んでいたのですが、橋梁工学や橋梁設計の講義で、多くの橋を自分の目で確かめる機会があり、地域のシンボルとなるような長大橋に携わりたいという想いが強くなりました。教授に相談すると、総合建設会社や建設コンサルタント会社では、橋梁に携われない可能性がある旨を伝えられました。そんな折、大学主催のOBOG懇談会に参加したところ、川田建設で働く先輩にお会いすることができ、先輩たちは橋梁の設計や施工の仕事に携わる魅力を、生き生きと楽しそうに話していただきました。その後、他の橋梁専業の会社についても調べたのですが、川田建設には携わることのできる仕事の規模が幅広くあり、得意としているコンクリート橋以外にも、グループ内に鋼橋を扱う会社があること、また新設の橋梁のみならず更新、保全の事業も推進している点に魅力を感じて、川田建設への入社を決めました。橋梁全般について幅広く学びながら、橋梁のプロフェッショナルを目指したいという、私の考え方を実現できるのが川田建設だったのです。また、OBOG懇談会でお会いした先輩の話を聞き、若いうちからやりがいのある仕事を任される環境にあると理解できたことも決め手の一つになりました。

現在は、PC床版やプレストレスト・コンクリート橋の照査業務を担当しています。照査業務とは、発注者から受領する発注図書(詳細設計図面や設計計算書、数量計算書等)を精査し、計画通りに施工を行うことができるかを確認する作業です。橋の形状や仕様が異なれば、注視すべき点も変わるため、幅広い知識が求められます。また、私たちが照査した図面をもとに、工場での部材製造や、現場での施工が行われるため、工場や施工現場がどのように動いているのかを知ることも重要となります。私は入社後の現場研修で、那須工場でのコンクリート製品の製造を担当し、その後、宮城県気仙沼市に架かる三陸自動車道の面瀬川橋の施工管理に携わった経験がり、これらを活かすことができています。現在、2019年の夏に着手した荒砥橋の照査業務が完了し、実際に那須工場での部材の製造がスタートしています。この照査業務のなかで、橋梁構造物を長期にわたって有効利用するために用いる排水枡の形状を、工場での製造が効率的に行えるように仕様変更を提案し、かたちにすることができました。工場や施工現場での経験を活かして、どのようにすれば工場での製造や現場における施工効率を向上させることができるのかを考えて改善提案をしていくことに、大きなやりがいを感じています。

  • 2017年4月

  • 技術部 技術課

工場や施工現場での研修を通じて、自分に足りないのは何なのかを思い知ることができた気がします。当時は、目の前の仕事に手一杯で、その先の工程を見据えた的確な判断や指示を出すことができませんでした。その反省を踏まえて、事前に十分な準備を行い、現場で作業する方々が安全かつ効率よく作業にあたれる環境を整えることが、自分に与えられた役割であると考えて仕事をするようにしています。二次元で描かれた橋梁の図面が、どのように形になっていくのかを工場や現場で目の当たりにし、橋梁に対する想いはより一層強くなり、その分やりがいも実感できています。また、ワークライフバランスという点では、業務に集中して臨む日と、自分自身のライフスタイルを重視する日を、バランス良く、自分なりにコントロールすることが大切であると考えています。ONとOFFとのメリハリを意識して、自分らしく働き、自分らしく楽しみ、自分らしい成長を続けていきたいと思います。

大学卒業時に「技術士補」の資格を取得しているので、最終的には「技術士」の資格を取得したいと考えています。この業界は実務経験を積むことで、受験できる資格が増えていくので、そのタイミングに合わせた資格の取得に力を注ぎ、同時にそれぞれのステージに見合った業務を推進できるように、日常の業務にも向き合いたいと思っています。昨年秋には「コンクリート技師」を取得できました。さらに「コンクリート診断士」「PC(プレストレストコンクリート)技師」「コンクリート主任技師」と段階的に取得しながら、「技術士」資格の取得を目指したいと思っています。

資格取得の準備をすることは、照査業務や設計業務にも大いに活かされるものであると考えているため、知識と経験を併せ持つ信頼される技術者へと成長していくためにも、不可欠の挑戦だと思っています。このように学び続けることで、橋梁の新設から、更新、保全へと、担当できる業務の領域を広げていきたいと考えています。

-column-

これが私のこだわり

中学、高校と陸上競技部に所属し、大学時代にも長距離ランナーとして数多くの大会に参加しました。現在は、走って記録を残すことばかりではなく、会社の同僚と一緒に「皇居ラン」などで汗を流し、その後の飲み会を含めて、業務を離れた交流が持てることに魅力を感じています。また、上司からも有給消化を勧められることも多く、業務の区切りの時期には、旅行を計画し、リフレッシュすることに努めています。