• 施工管理

  • 事業推進部 工事課

  • 最明 夏南

  • 2016年入社 / 社会環境工学科卒

いまでも鮮やかな記憶として残っているのは、小学生の時に家族旅行で訪ねた山口県岩国市にある錦帯橋の姿に感動して、「自分でこんな橋をつくりたい」と思ったこと。そして大学への進路を検討する際に、錦帯橋の研究に携わっている教授の存在を知り、その教授が教える大学を受験して学ぶことになったのです。大学3年の夏には、川田建設のインターンシップに参加。京田辺(京都府)の現場で移動支保工というダイナミックな工法による橋梁施工を目の当たりにして、大きな衝撃を受けました。その後の就職活動で、大手総合建設会社を訪ねた時に橋梁建設に興味があることを話すと、「橋梁に関われる保証はないよ」と言われました。加えて川田建設のインターンシップに参加したことを伝えると、「よく知っているよ」と、橋梁を専門とする川田建設の技術力が世の中で高く評価されていることを聞かされたのです。これにより錦帯橋に出会った時の感動が想い起こされ、確実に橋梁に携われる道を進むべきだと考えました。インターンシップで出会った社員の方々が生き生きと働く姿も印象的で、世の中から信頼されている確かな技術力を持った会社で働きたいと考え、川田建設への入社を決めました。

現在は、新東名高速道路の秋山高架橋の工事担当として、橋梁建設の最前線で仕事をしています。橋脚の土台となる下部工の引き渡しを受けて、その上部の脚頭部、柱頭部、そして張出部の施工を終え、現在は、外ケーブルの緊張、付属物の施工に向けた作業を進めているところです。この現場に入ってすぐに所長から担当工区を割り当てられ、工区の責任者として施工管理業務を行っています。とはいえ相手にするのは、現場経験の豊富な方々ばかり。それぞれの工種の責任者と話し合いを重ねて、日々試行錯誤しながら取り組んでいます。実は、先日ちょっとした手違いから作業のやり直しをする経験もしました。まずは自分のミスであることを詫びて現場の方々にやり直していただいたのですが、日頃からのコミュニケーションを密にしていると、このようなときにすぐに助けていただけることを実感しました。また、同じミスを繰り返さないために、二重、三重のチェックを行うことはもちろん、その先の工程を視野に入れて、前もって資料づくりに取り組むなど、今まで以上に正確で丁寧な仕事を心がけるようになりました。こうして現場の皆さんと一緒に、安全かつ決められた時間内で作業が無事に完了したときには大きな達成感があります。

  • 2016年4月

  • 事業推進部 工務課

  • 2018年4月

  • 事業推進部 工事課

入社後に茨城県の岩塙高架橋の工事担当として現場を経験しました。当時は右も左もわからない状態で、指示を受けて動くのが精一杯でした。その後、設計担当として秋山高架橋の図面のチェックを行い、現場の全体像を把握することができました。そして現在は、橋を完成に導くためのプロセスを一つずつ経験しながら、施工管理者として多くの作業者の安全を守りながら、身につけるべき知識やノウハウ、そして工程を前に進めていくために欠かせない人間力を、日々の実践を通して学び、磨いているところです。社内の注目度も高く、地域のみなさんの期待も大きなプロジェクトに携わり、その一連の流れを経験できていることが、私自身の今後のキャリア形成に向けて、大きな財産になっていくと思っています。

そのように大変貴重な経験をさせていただいていることを自覚し、何事にも積極的に臨むことを意識しています。また、仕事への集中力を高めるためにも、休日には自分の好きなことをして目一杯楽しむことにしています。働く時間とプライベートを切り分けて、休日には仕事を持ち込まない。それができる環境だからこそ、私が私らしく輝いていけるのだと思っています。

この現場で見るもの、経験できるもののすべてを、将来に向けた私自身の力にして成長していきたいと考えています。また、技術士補の資格を取得した上で、5年後を目標に技術士の資格取得にチャレンジしようと計画しています。施工現場における自らの存在感を高め、より責任のあるポジションで仕事をしていくために、取得すべき資格だと考えているからです。業務面では、この現場で「場所打ち」の経験ができたので、次は工場で製作したPC桁を現場に運搬して据え付ける「桁架設」を経験してみたいと思います。

こうして経験の幅を広げ、できることを増やして行くのが当面の目標ですが、将来自分が設計した橋を架けてみたいという想いがありますので、いずれは橋梁の設計にも取り組みたいと考えています。
現場での作業の流れや作業員の動きを知っているからこそ、現場での経験を活かして施工性の高い設計ができるのではないかと思います。また、一方では川田建設初の女性所長になるという夢も持っています。どちらの道を歩むべきかは、これから多くの経験を重ねていくなかで、見えてくるはずです。