社員を知る 施工管理 小泉 涼太
施工管理
工事部工事課
小泉 涼太
2021年入社/都市環境工学科卒
建築関係の仕事をする父親の影響から、大学ではインフラ整備や都市計画の学びを深める中、橋梁工学の講義によって“橋梁という構造物”に興味を持つようになりました。橋梁にはトラス橋やアーチ橋、そしてコンクリート橋などの種類がありますが、その歴史や構造、建設技術に強く惹かれ、ゼミでは「コンクリートの粘性」をテーマに研究。芽生えた探究心と培った材料力学の知識を活かしたいと考え、就職活動は橋梁メーカーのみに絞りました。
そこで目に留まったのが、プレストレストコンクリート(PC)橋梁において数多くの実績と高い技術力を誇る川田建設でした。企業理解を深める中で技術系の社員の方とお話しする機会があり、充実した研修制度によって若手でも安心して活躍できる環境が整っていること、中堅やベテランになっても継続的に技術を習得できる制度が多いことが分かり、技術者として成長し続けられる川田建設を志望しました。
若手育成カリキュラムのKAWAKENアカデミーでは、業界の基礎知識や基礎業務、または設計などを学び、研修施設の那須トレーニングセンターでは安全体感研修をはじめ、実際の部材や工法に触れながら実践的なスキルを習得。研修を重ねる中で仕事に対する自信が生まれ、仕事以外のことも共有できる“同期とのつながり”を育むことができたと感じています。
現在、東海環状自動車道の庭田高架橋PC上部工事(※詳しくはケーススタディ03へ)の施工管理として、工事の円滑な進行と品質・安全の確保に努めています。庭田高架橋では桁下の地形や空間に左右されない張出架設工法を用いて、橋脚から橋体を伸ばしていく工事を実施。コンクリートを打設することで橋体は少しずつ伸び、巨大な建造物が出来上がっていくさまは、ダイナミックそのものです。工程の一つひとつに取り組むことで、着実に完成に近づいていることを実感できます。
その中で、私は作業員の方々の安全を最優先に現場内の巡視、型枠や足場等の耐力計算、安全書類の作成・整理などを担当しています。品質管理として、打設したコンクリートの硬さ(流動性)を測定するなど、大学時代の学びが活きる場面もあります。現場では、基礎工事や鉄筋工事、または型枠工事など各工程を担う協力会社の方々と協働し、一つの構造物を完成させるという共通目標に向かっています。困難な施工過程を皆で力を合わせて一つずつ乗り越えていく中で信頼関係が築かれていきます。型枠や足場を解体して構造物が姿を現した瞬間に得られる感動と喜びは、他の仕事ではなかなか味わうことのできない特別な経験です。現在携わっている庭田高架橋の完成も楽しみでなりません。
2021年4月
名古屋支店 工事部 工事課
新入社員研修後に、名古屋支店の工事部工事課に配属され4年が経ちます。配属直後はOJT活動として、測量や墨出しのやり方、安全書類の種類などを学びながら工事に携わり、愛知県内だけでなく、静岡県や富山県などの現場でも経験を重ねていきました。配属当初、簡単な足場の計画を任されたことがありました。当時は人と話すことがあまり得意ではなく、任された業務や課題を一人で抱え込んでしまうことも…。その時も自分だけで計画を立て、足場材を手配。しかし、搬入後に現場では組みづらいことが分かり、現場の方々に迷惑をかけてしまいました。以降は、密なコミュニケーションと情報共有を徹底しています。小規模の現場であれば自分の担当作業は自分一人で完結できることもありますが、現場の規模が大きくなればなるほどそうはいきません。
この大規模な庭田高架橋の現場ではなおさらです。関わる人数も比べものにならないため、どんな小さな問題でも、すぐに周りと共有することを心がけています。昼休みのちょっとした会話も、コミュニケーションの場になり、お互いの意見を尊重しながら最善の解決策を共に考えることによって、安全性と作業性を高めるようにしています。
休日は旅行に出かけていることが多いです。最近では長期休暇を利用して北海道へ行きました。どの現場でも休みはしっかり取ることができるため、英気を養うことができます。旅先の楽しみの一つが、お気に入りのカメラで写真撮影することです。シャッターを切ることで心身がリセットされる感覚を覚えます。一方で、旅行先で橋を見つけると構造形式などが気になり、写真に収めることも多いですね(笑)
10年後には、庭田高架橋のような大きな現場を仕切れるようになりたいと思っています。そのために、現在は社内の資格取得支援制度を活用しながら、1級土木施工管理技術検定やコンクリート技士資格の取得を目指しています。施工監督に必要な知識に加え、3DCADなどのデジタル技術も習得し、PC橋梁の設計から施工、さらにBIM/CIM(業務効率化を図る3Dモデル)にまで精通した、オールラウンドな技術者になることが目標です。現場では、設計図通りに施工を進めようとしても、施工性や構造上の制約により、計画通りに進められないケースは少なくありません。設計と施工の両方の知識を身につけることができれば、計画段階から施工時の課題を見越すことができ、円滑な工事につながります。
成功を含めた現場経験の蓄積が仕事の土台になります。確かな土台を築き、いずれは下郷大橋(福島県)のような特殊な構造の橋梁を手掛けたいです。下郷大橋は入社前の内定見学会で訪れ、当時はその特殊な構造に気づきませんでしたが、経験を重ねる中で上路式RC固定アーチ橋という構造や工法の凄さを感じられるようになり、目指すべき橋梁になっていきました。川田建設の最大の魅力は、日本の社会インフラを支える仕事と技術者として成長できる環境が両立している点です。これからも未来の社会を創るために挑戦を続けていきます。
-column-
これが私のこだわり
こだわりのアイテムは、耐水性フィールドノートと書いて消せるボールペンです。現場は天候に左右されやすいため、重要な指示や測定値を確実に記録するには、この耐水性フィールドノートが欠かせません。また、消すことができるボールペンは、図面への書き込みの間違いや急な仕様変更の修正も容易なため、正確な情報を記録・管理する上で非常に重宝しています。作業員の中には海外の方々もいるため、打ち合わせの時は言葉だけでなく、図を描いて説明することも多くあります。この2つのツールは正確に効率的に業務を進めるための、私の相棒といえます。